第11冊目

MASTERキートン 勝鹿北星浦沢直樹
第11冊目は「MASTERキートン」。
主人公は冴えない中年、平賀・キートン・太一。
妻には逃げられ、自分のやりたい仕事はできず、毎回いろんな騒動に巻き込まれ貧乏くじを引き続ける。
だが、物腰は柔らかで、元SASの先頭のエリート。
テロリストや犯罪組織と戦う際は、知識と経験でかっちょよく切り抜ける。
危機を切り抜ける際の多彩なアイデアは、「冒険野郎マクガイバー」と似通い、その辺にあるものを利用する。
普段は冴えない男が、悪いやつらをやっつける。そのシチュエーションだけである種燃え上がるものがあるのだが、
この漫画が一流なところは、人物描写である。
ちょっとした脇役でさえ、なんとなく感情移入してしまいその人の生活を想像してしまう。
ひょっとしたら本当にいるんじゃないか?とも思ってしまうほど生き生きとしている。
ちなみに僕の浦沢さん漫画の一押しの部分は、笑顔だ。笑顔が好きだ。
MASTERキートンもちょっとでも読むと、元気になってしまう。
キャラクターの笑顔から元気がもらえる気がする。
お勧めです。

MASTERキートン (1) (ビッグコミックス)

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