第21冊目

孤独のグルメ 久住昌之原作 谷口ジロー
第21冊目は『孤独のグルメ』。
ネット上ではやたらと人気な『孤独のグルメ』。
ギャグ漫画テイストな原作と、あまりに不似合いな劇画調の絵が化学変化を起こし、むっちゃシュールな世界観をバチコーン!と作り出している変な名作。
どこまで本気かワカラナイ原作の久住さん。QBBの様な絵柄も好きなのだが、『かっこいいスキヤキ』などのまじめに不真面目なことをやっているこの素敵さ。
なんというか、一人で飯を食ったときの満足感と裏切られたときの残念感。
中学生日記』、『とうとうロボが来た!!』でも垣間見える、あるあるネタの数々。
「世間を斜に構えて見過ぎでしょ!」って突っ込みたくなるくらいひねくれ者の原作者と、職人気質の谷口ジローが手を組めば絶対面白いに決まってるじゃないか!
おすすめです!

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

第20冊目

動物のお医者さん 佐々木倫子
第20冊目は『動物のお医者さん』。
あなたはこの漫画が好きなはずだ!このカシオミニにかけてもいい!
と言ってしまうほどキャッチーで癖のない良作。
男でも女でも老人でも子どもでも好きと言わせてしまうのではないかと思うくらい。
ちなみにこの漫画を見て獣医を目指した方も多いのではないだろうか。
佐々木さんの漫画は少女漫画らしく線がシャープな絵が多い。コマの使いかたも少年誌のそれとは大きく違う。
また、特徴としては性格破綻者とそれに振り回される周りの人間という構図が非常に多い。
そこには恋愛も、正義も悪も糞もない。
強面ながらすごく可愛いチョビがただそこにいるだけだ。

前回に引き続き素敵な漫画なので未読の方がいれば是非読んで欲しい。
動物よりも人間のほうがより動物らしいということを実感できるだろう。

動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)

動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)

第19冊目

放浪息子 志村貴子

第19冊目は「放浪息子」。
知る人ぞ知る素敵な漫画家志村貴子さん。
コミックビームとかでの連載が多いためか一般的な漫画家ではないかもしれないけれどもその人気はすごいもんなんだろうなーとか思う。
好きな人は好き。この漫画家を知らないのに漫画好きを公言する人は私的にはモグリだろ!って思ってしまうくらい自分のなかでは普遍な人気のある人だと思っています。
この人の漫画はジェンダーな感じのものが多く、百合やエロなテーマが多々含まれる。
放浪息子」は可愛い男の子の主人公と二鳥くんとかっこいい女の子高槻くんとがくりなす青春模様。
お互いに女装・男装をしてデートしてみたり、恋愛があーだこーだあったり。ふられたり、好きになったり。
そんな感じの小学校・中学校生活をまったりすっきりシャープな線で可愛らしく描きます。
この人の描く世界はなんだかとってもダメダメな人が多い。
カッコいい正義の味方なんてキャラは出てこない。よくわからないけど世界征服を企む人なんかも出てきません。
そのかわりにうだうだ悩んで、しょうもないことで喜んで、なんだかとっても等身大な感じがするのがとても好きです。
凹ん出るときになんでか読んでしまう本です。
素敵な漫画なので是非!おすすめ!
ちなみオイラが好きなのは佐々さんです。

放浪息子 (1) (BEAM COMIX)

放浪息子 (1) (BEAM COMIX)

第18冊目

ヴィンランド・サガ 幸村 誠
第18冊目は『ヴィンランド・サガ』。
闘いによって死ぬことをを恐れぬ男たちヴァイキングたちの壮大なる物語。
プライドのためには命なんてもってのほか。他人の命だろうと、自分の命だろうとさくさくと投げ出してしまう登場人物達。
明らかに自分たちと価値観の違う人物たちを客観的に描くことでその周りをドラマチックにそして非現実的に描くことに成功している。
ある種ヤンキー漫画の作り方と同じようなのかもしれない。
笑いながら人を殺し、笑いながら女を犯し、笑いながら酒を飲む。
その中で時折作者の見せたいであろうテーマがほのかに見え隠れするのが上手いところ。
テンポもよく、登場人物がどんどん惹かれてしまうだいぶ好きな漫画です。
おすすめ!

第17冊目

ムーさん  二階堂 正宏

17冊目は『ムーさん』。
男の憧れムーさん。
丸坊主のぽっちゃり系の中年男ムーさんの気の向くままのセックスの日々。
祖チンに早漏テクニックもない冴えない男のくせにヤりまくる。しかもやたら艶やかな人たちと。
単純にうらやましいとしかいえない漫画です。はい。
エロとユーモアの不思議な融合。読むのをやめようと何度も思わせるくだらない内容ながら一気に読ませてしまうのは読後感のさわやかさからなのか。

汁やふたなりだけがエロではないのだよキミ!
エロ漫画家を目指すのならばぜひ読んで見てください。

ムーさん

ムーさん

第16冊目

宇宙の白鳥(スワン) 山本ルンルン
第16冊目は山本ルンルンさんの『宇宙の白鳥』。
自分の家にある本を紹介して(ほめて)いって百種類できたらバンザーイ!というこのサイトの誰も知らないコンセプトから少しはずれ、
彼女に借りて読みました。
あらすじはウィキペディアより拝借しまして、「コスモス学院の初等部に通う、成績優秀でおしゃれな学級委員長の星野コロナは、ある日、同じクラスの変わり者月島ランに、テレビドラマ「宇宙(スペース)パトロール隊」のスペース・レシーバーを渡された。フィクションだったはずの宇宙パトロール隊が実は実在しており、コロナはパトロール隊員訓練生と学校の二重生活を送ることになってしまう。」
とのことで、、朝日小学生新聞に連載中ということだけあってシニカルであれ、ブラックではなく、
ポップであっても、クレバーではなく。
色使いも素敵。山本ルンルンさんらしさというか、服装がなんしかおしゃれ。
ピンクに水玉ストライプの背景とかバッシバッシつかってるあたりもセンシティブじゃんすか。
なんというか、ルンルンさんの漫画を見てるとおしゃれって面白いものなんやなぁという気がしてしまう。
登場人物がおんなじ服をまったく着ていないというのはなかなか斬新だ。(制服除く)
オススメです!空洞です![rakuten:book:11934140:detail]

第15冊目

少女ファイト 日本橋ヨヲコ
第15冊目は「少女ファイト」。
主人公の大石練が、本当に多くの試練をなんとかかんとか乗り越えていく(であろう)熱血バレーボールマンガ。
この人のマンガのキャラはなんちゅうか、ちょっとした他人の言動とかを誤解して突っ走るキャラが多く思える。
んでもって、このマンガのキャラにふりかかる試練の多くもちゃんと話聞いたら誤解とけるっしょー!となんだかもやもやしてしまうような、
なんちゅうかそんなマンガだ。
勘違い突っ走りとミラクルフォローとかっこいいキメ台詞となんだか迫力のある画が見たければお勧めです。
ちなみに、失礼ながらこのマンガのキャラみたいのが友達にいたらうっとうしいだろうなーって思った。

少女ファイト(1) (KCデラックス)

少女ファイト(1) (KCデラックス)