第10冊目

イキガミ 間瀬元朗
第10冊目は「イキガミ」。
「国家繁栄維持法」という約1000分の1の確立で選ばれた若者を意図的に殺してしまう法律のある世界を描いたヒューマンドラマ。
この法律は、生の価値を再認識させることで国の繁栄を維持することを意図されており、24時間前に選ばれた若者に死亡予告の通知を出す。
その死亡通知を受け取ってからの若者たちを描くことで極限状態のドラマを描いているわけです。
国家という強大なものに理不尽に殺されるそれだけでも見ていてつらいものがあるのに、この漫画の中に出てくる人たちの死ぬタイミングはかなり絶妙で、なんていうかつらい。
絶好調の時や、最底辺の時、そんな時に死を宣告された若者たちがあがいたり、あきらめたり、最後に自分のできることを行動する、そんな姿に人は涙腺をやられちゃうのだろう。
ちなみに僕は泣きませんでした。
漫画に、勢いやテンポがあり、「国家繁栄維持法」なんていう結構無茶な設定も納得させられてしまう。
ずばーと読みきってしまいました。
お勧め。

ただ、個人的には、もっと明るい漫画が好きです。

イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

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